海外大学進学を目指す理由

ベトナム人と韓国人と日本人で集まり英語でお茶会をした時の話です。ベトナムのインター校に通っているベトナム人子弟の特徴は、以下だそうです。

  • お金持ち
  • (一部の生徒は)見た目がベトナム人でも国籍は非ベトナム
  • 海外志向が強く、ベトナム語より英語が堪能
  • アメリカやカナダ・オーストラリアの大学に進学
  • 親も英語が堪能な家庭が多め

カナダの大学に留学中の娘を持つベトナム人(Aさん)から聞いた話では、カナダでは専攻した分野に就職した場合は3年間の労働許可証(ワークパーミッション)が取得でき、1年勤務を続けると就職企業が永住権取得を支援してくれる、らしく娘さんは永住権取得を目指してカナダの大学で勉強に励んでいるようです。お互い英語でやり取りしているので正確性100%の情報かは保証しません。興味のある人はきちんと調べることをお勧めします。

インター校に子どもを通わせる人は、我が子には母国語は当然できる上で英語も堪能であってほしいと願う親が多いように思います。どちらか一方の言語に偏ると悩む親が多いという意味でもあります。

Aさんの話を受けて、欧米の大学に進学なんて素敵だわぁ、なんて声が上がると「ベトナム国内にはクオリティの高い大学がないから、難しくても海外に出る選択肢を選ぶことになるのよ」と言っていました。Aさんは続けて「日本にはクオリティの高い大学があるからいいわね」と言いました。日本人にとって賛否両論あるでしょうが、興味深い意見に聞こえました。ベトナム人にとっては、日本の大学は粒揃いにいい大学が揃っていると見えているのです。

インター校に通う子どもを持つ日本人(Bさん)は「日本では、就職時に評価されるのは日本の大学だから、子どもには日本の大学を卒業させたい。交換留学に海外の大学に行かせたい」と言っていました。

インター校に通う子どもを持つ韓国人(Cさん)は「韓国ではいい大学を卒業しても就職活動が熾烈。できれば海外で就職の道を見つけた方がいいと思っている」と言っていました。

ベトナムでは、職と生活に困らず生きていくための成功モデルは「海外大学進学」で、わかりやすく目指しやすい。日本ではどうでしょう。東大・京大を出て大企業に就職するのが一昔前の成功モデルだったと思います。今ははっきりした成功モデルがなくて、迷う人が多いのかもしれません。いい意味で典型的な成功モデルを持っている意識にハッとさせられました。

「語学習得はmustだから3年もあれば充分でしょ。毎日の生活の中で友達と接していればできるし、ベトナム語が流暢な韓国人の友達がそうだったわよ」とサラリ。目的志向があってブレのないAさんの数々の言葉からインスパイアされるお茶会でした。

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