英検受験した生徒から合格確実と喜ばれた

嬉しくて涙ぐんだ出来事があります。それは先週の1月24日に英検を受験した小学生の生徒が、自己採点で合格確実だとわかり、いの一番に報告してくれたことです。

英検合格に向けて指導していたとはいえ、あくまで私は外野でヤンヤヤンヤ騒いでハッパをかけただけです。フィギュアスケートのコーチのように、主役がリンクに立ったら何も手出しができません。主演は生徒です。できることは、心の中で祈るだけ。それが「がんばりました!」という報告ととびっきりの笑顔を思い出すと、また涙腺が緩みそうです。

社会人ともなると、自分で目標を設定して自分で計画を立てて進むのが当たり前。自分が怠けても困る人はいないかもしれません。自己嫌悪感を味方につけて(いい意味で)、行きたい方向に向かうでしょう。でも小学生にその価値観の押し付けるのは厳しすぎると思います(場合によりけりですが)。玄人の長距離ランナーが自身のトレーニングメニューを素人に押し付けるのと同じですね。

英検合格に向けて、身に付けるべき知識は決まっています。でも順番ややり方は悩んで悩んで、試行錯誤しました。小学生に詰め込み教育して嫌々勉強する感覚を焼き付けると、今後何年も続く(はっきり言って義務的な)英語学習で辛い思いをさせてしまう…でも合格させるために親御さんはお金を払っている…小学生の求める楽しさ優先か、親御さんの求める目標志向優先かジレンマでした。

とりわけ日本国内ならば英検対策教材は豊富なのに対して、今いるベトナムでは限られた教材での対応でした、少なくとも私の場合は。そこで直面した問題点は、小学生が順序立てて理解しやすい教材がなかったことです。限られた教材は出題する項目をまとめている本だったため、基本の文法やイディオムを一から丁寧に定着させる作りになっていないのです。授業で一回解説した知識が形を変えて出題されても、即座に応用して解けるわけではありません。

英検分野の知識を理解して解けるためにどうしたか。

それは、すぐに知識が定着しなければ、再度時間をおいて問いかけることで復習効果を出そうとしました。そこでまた間違えたらまた次の授業で再度問いかけ、人間リマインダー機能を意識しました。ゆくゆくは人工知能に取って代わられる部分かもしれません。ただ、生身の人間の先生が、「あの時も間違えたからノートに書いてもらったんだよ〜」と伝え、生徒に「あ〜本当だ!書いてある!また間違えちゃった。あちゃ〜」というやりとりが印象に残ることで、生徒の記憶に焼き付けることができると信じています。人工知能の働きかけより、印象を残すことでは負けないです。多分。

また、頻出単語は全部覚えた方がいいに決まっていますが、小学生が単語帳を自力で作るのはとても大変です。全部覚えるのは現実的ではありません。英検単語帳を持っている人は手間が省けますね。

それでは単語帳がない生徒に試したこと。

・関連性を持たない羅列の暗記は少なくした(諦める)。

・講座期間初期に頻出動詞を押さえて毎回しつこくしつこく単語テストをした。

・講座中期は文法分野を区切って解説し口頭英作文させてみた。一つの文を口頭英作文した後、肯定文→否定文→疑問文の順にパズルを組み替えるように練習していくようにした。

・何度も何度も授業内に苦手箇所を復習させた。

・テキストはあくまで問題を解く練習だけにして、問題を解いた時に一問ずつ立ち止まって文章のシチュエーションを解説していった。

・ノートに書くべき頻出表現を指示し、その表現が再度、別の問題で出てきたらノートの該当箇所を開かせて書いた時のことを思い出す機会を作った。

勉強する生徒の傍で私にも発見がたくさんあり、面白かったです。生徒が喜んで報告してくる姿も見ることができて、胸が熱くなりました。

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