プライドの低い人はいますか?
他者に対し低姿勢の人や、自己卑下の激しい人はいますが、根っからプライドの低い人はいないのではないでしょうか。今回はプライド・虚栄心の凄いパワーを物語るエピソードを3つ書いていきます。読んだ後どんな感想を持つでしょう。
英語を勉強しようとするA。英語学校でカウンセリングとレベルチェックを受け、無料体験レッスンを受けてみました。レッスン後、スタッフに
A「自分のレベルに合わない。易しすぎる。上のクラスをお願いします」
クラスのメンバー「Aは、先生の指示がわからない時もあったけど、私たちと同じくらいのレベルだと感じました」
そこで、Aには、上のクラスを受講してもらい再び感想を聞きました。
A「自分のレベルに合わない。易しすぎる。上のクラスをお願いします」
そのクラスのメンバー「先生の指示がわかってないみたいで全然発言しない。クラスに合ってないと思います」
英会話スクールを訪問したB。クラス分けテストを受けたところ、結果は上級レベル。あいにくグループレッスンでは適したクラスがないので、プライベートレッスンが良いですねと言われる。ただBはグループレッスン希望のため、グループレッスンクラスに入りました。すると自分だけ発言して他の生徒を喋らせません。毎回他の生徒の発言機会が失われてレッスンにならないので、既存メンバーの一人Cがスクールに改善要求をしました。話を聞いたスタッフは、先生に授業の工夫を促しました。ところが先生は、他の生徒からクレームが出たと授業中に話してしまい、激昂したBは改善要求した生徒が誰か、一人一人問い詰める事態に。あまりの剣幕に驚いたCがたじろいだため「お前が犯人か」と吊るし上げた。その後Cは怖くなってスクールを辞めることにしました。
日本の大学のあるロシア研究の先生は、大学一年の頃ロシア関連の授業をたまたま聴講した時にロシア語の辞書を持っていきました。すると、他の生徒から羨望の眼差しを浴びたことでロシア語を勉強して、今ではロシア研究の先生にまでなりました。
いかがでしたか。プライド、虚栄心のパワーの方向によっては、人の行動はかなり変わります。特に2つ目のエピソードは、映画スター・ウォーズでいうところの、フォースのライトサイドとダークサイドを彷彿とさせられました。本当の目的が何だったのか、芽生える虚栄心と天秤にかけて、何が大切か自問自答するといいのかもしれません。英語を駆使できたらかっこいい。自分は特別と思い、かっこいいと言われたい気持ちは分かるだけに、はっとさせられました。
あなたの行動は、本当の目的に対して、前進していますか?それとも周りを攻撃して自己満足していませんか?